江戸の人々を震わせつつも、心くすぐった怪談の数々。
提灯の火だけが頼りの中で見たその何かは、
物の怪だと思えば腑に落ちた。
狸が潜む森も茂みも無い、外灯で明るい今、
怪奇が起こった場所はどんな感じ・・・?
『置行堀』
「置行堀」だったといわれる場所はいくつかあり、
この「錦糸堀公園」もそのひとつ。
“オマエになら魚あげるよー”と思う、明る気な河童の像。
『狸囃子』
本所中学校のあたりが舞台の場所。
化かす狸はもういなさそう。
『落葉なき椎』
昔の地図から「椎ノ木屋敷」がわかる(古地図アプリ)。
今は屋敷は無く、近くに「旧安田庭園」がある。
庭園の椎の木。落葉あり。
『足洗邸』
屋敷があった本所三笠町はこのあたり。
天井から足が降りてくるお宅があったりして?
『片葉の葦』
本所七不思議で一番に悲惨な話。
お駒が殺された場所が、今は無き「駒留橋」。
ただこの悲劇は盛られた話なので、ご安心を。
水が流れ込む場所だった為に一方から力がかかり、
片方しか葉が伸びないということに手を加えられた男女のもつれ話。
両国橋のふもと、穏やかな隅田川。
『無灯蕎麦』
蕎麦屋があったとされる北斎通りの南割下水。
行灯ではなく、外灯が行灯型。
『送提灯』
この通りで提灯の誘いが・・・。
たしかに、人がいない夜は今でも怖そう。
後ろでそびえ立つスカイツリーが良くも悪くも。
『おまけ 本所七不思議の人形焼』
JR錦糸町駅からすぐの「山田家」さんの、本所七不思議にちなんだ人形焼。
七不思議のひとつに「津軽の太鼓」という話があり、
太鼓の人形焼はその話がモチーフ。
七不思議といっても、実は七つ以上あったりする。
なめらかなこし餡が美味しい。
怖さのあとのお口直しにもピッタリ。
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