本所三笠町の味野という旗本の屋敷で、
どうにも不思議なことが起こっていた。
草木も眠る丑三つ時、
生臭い風が吹いてくると、家が鳴り動き出す。
屋敷の天井をメリメリと突き破り現れたのは、
血に染まった男の足!!!!!
「きゃーーーっ!!!」
なんという剛毛の足。
足を洗えば天井に消えるという。
しかしもしも足を洗わなければ・・・
「ますます家が鳴り動いて、足が大暴れですよ・・・!
それも困るんだけどね、
あの足を洗う方の身にもなって欲しいもんよ!!!
ホントに勘弁して欲しいわー!」
そして今宵も、どこからか生臭い風が吹き・・・
「きゃーーーっ!!! もうイヤーーーっ!!!!!」
本所七不思議、「足洗邸(あしあらいやしき)」の話。
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