本所七不思議 -其の五-「片葉の葦」

このいかにもヤバそうな男、

本所の横綱町にすむ留蔵(とめぞう)というならず者。

この娘は、お駒という。

留蔵はお駒に惚れ、口説いたものの聞き入れてはもらえなかった。

逆恨みした留蔵はお駒を殺し、

手足を斬り落として堀に蹴り込んだ。

その後、そこで生える葦は片葉ばかりだった。


本所七不思議、「片葉の葦(あし)」の話。